私のブログが何者かの攻撃でハックされてしまい閉鎖となりました。今後はMediumで書きたいとおもいます。
さて、本エントリですが、リップラーは、リップル社を買収すべきだという提案について書きます。
まず、XRPの価値と、リップル社の株式の時価総額について、個別に考察してみます[1]。
XRPですが、現在28円程度です。1000億XRPが存在しますから、その総価値は2.8兆円になります。そのうち、6割程度をリップル社が依然として保有しており、リップル社が持っているXRPの価値だけで、1.68兆円になります。
一方で、リップル社の株式の価値はいくらでしょうか。非公開の会社なので、推計するしかありませんが、2016年のシリーズBで、55百万円を調達したとあります[2]。このときSBIが株式の10%を取得したようですから、少なくとも10%以上の株式を発行し、55百万円の価値がついたわけです。このことから、最大にみつもって、550百万円(600億円)程度の会社の価値があったと見積もれます。
そこから3年が経過していますし、ビジネスは拡大していますので、さらに会社の価値はあがっているでしょう。少なくとも1000億はあるでしょうし、もっと評価して5000億円もあるかもしれません。これは未公開会社のなかではスゴイ評価で、まさにユニコーンです。但し、どう最大に見積もっても1兆円は行かないはずです。
さて、このとき、リップル社の保有するXRPの合計と、リップル社自体の企業価値(株式の時価総額)にズレがあるのがわかります。
本来は、
リップル社の企業価値> リップル社保有のXRPの価値 + 他の事業の価値
であるはずですが、実際は逆転がおきていそうです。
リップル社保有のXRPの価値 > リップル社の企業価値
となってしまっています。
これは資本の論理からすると明らかにおかしいです。
となると、論理的に考えられる帰結は2つです。
- 企業価値を算定するに当たっては、xrpの資産価値が大幅に割安に評価されている。リップル社保有のxrpは現在の市場価格では到底売りさばくことができないと考えられ、持続性がないため、割り引かれて企業価値に反映されている。
- リップル社の投資家がxrpの価値を大幅に見誤っており、リップル社は大幅に安い企業価値がついている。
このどちらかです。
リップラーとしては当然ながら2と考えるのが自然とおもいます。
するとどうでしょうか。単純にいって、1.6兆円もの価値あるXRPを保有し更に将来の値上がりも期待できる会社が、おそらく数千億円の価値しかついていないわけです。
つまり、1.6兆円入った財布が、数千億円で売られている状態です。
こうした企業というのは実はよくあります。あの村上ファンドは、こうした企業に目をつけました。たとえば有名なニッポン放送などは、保有するフジテレビ株の価値より遥かに下回る時価総額しかなかったのです。ですので、ニッポン放送を買収し、その保有するフジテレビ株を売れば、ノーリスクで儲かるという計算だったのです。
つまりどういうことかというと、リップラーはファンドを組成して、リップル社を買収すべきなのです。
なにしろコレだけ安値になったXRPの保有分だけで1.6兆円もあるのですから。それが数千億で買えるかもしれません。まさにお金が落ちている状態なのですから、拾わない手はない。
仮想通貨交換業協会の資料によれば[3]、昨年末で、日本人のリップラーの保有XRPの総計はおよそ1000億円でした。昨年末はXRPがピークから何分の1かになった時点での1000億円ですから、実際に流入した元々のお金は数千億円あったと思われます。つまり、過去費やしたそのお金だけで、リップル社がまるごと買えたのではないでしょうか?
今からでも遅くないとおもいます。とりわけいまはXRPが値下がりし、リップル社の評価も下がっている時期と思われます。
リップラーは今こそ団結して、ファンドを組成し、リップル社を買収し、リップラー自らがリップル社の株主になるべきなのです。
それが本当の投資です。
リップラーはXRPを買うのではなく、本当の投資家として、リップル社を買収すべきなのです。
今、タイミングが迫っています。いまこそ絆、団結して、リップル社を自らの手に収めるべき時です。
そうすれば、リップルで批判されている点はすべてクリアになります。リップラーがXRPを購入するのは養分になるのではなく、株主自らが自分たちの資産を買い支えするということになるので、どう考えても最大限の賞賛を送るべき行為に変わります。
もし経営に成功し、XRPの価値が1000倍にもなり、その価値が正当に企業価値に反映されれば、リップル社は世界最大の時価総額を持つ企業になるでしょう。そのとき、リップラーは養分ではなく、真の資本家となることができるでしょう。
世界の全てのひとが、リップラーを青いスピンの賢人と呼ぶことになるでしょう。史上最高のディールに勝ったのですから。
仮に経営に失敗し、リップル社の価値も、XRPの価値もゼロになってしまっても、それは、自己責任であって、誰も外部をまきこんでいません。だれも迷惑しないし、グッド・トライであったと言ってくれるとおもいます。
[2] https://hedge.guide/cryptocurrency/ripple/rippleinc/investors
[3] https://jvcea.or.jp/cms/wp-content/uploads/2019/02/201812-001.pdf