コロナに関する最後の見通し。ブログのエントリはおそらくこれが最後になります。欧州見通し、日本の成績表、最後に一言。

サトウヒロシ
7 min readJun 16, 2020

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コロナに関しては、ツイートやブログの頻度を下げます。将来予想系のエントリはこれが最後になります。

注)以下に関しては、明確な科学的な論拠があるものではなく、あくまで個人的な情報収集や、洞察に基づくものです。全くの見当違いの可能性がありますので、あくまで個人的なものとしてお読みください。

まず、欧州では、イタリアなどが顕著のように、経済活動再開後も感染者が増えておらず(300人台)、収束傾向です。おそらく、このまま収束しそうです。フランス、ドイツ、スペインなども同様です。

おそらく、このまま収束するのではないかとおもいます。(追記 :収束といってもゼロになるわけではなく、少ない感染者はでるが広がらない状態。死者もでる。日本で政治家の言葉で言うと「共生」の状態)

その理由ですが、以前のブログに書いたように、免疫の閾値が上ったからとおもいます。

簡単にいうと、コロナは大量のウイルスを一気にすいこまないと発症にいたらないのだろうということです。コロナは蔓延していたが、無症状感染者が多かったのでしょう。無症状といっても、PCR検査で陽性だが無症状といった人ではなく、PCR検査にもひっかからないレベルの、ほんとに少しコロナにかすっただけみたいな感染者です。

コロナの感染力は強いですから、多くのひとがこうした感じでコロナの霞を吸引していましたが、ほとんどのひとが陽性にいたることなく、勝手に収まったと考えています。

いちどコロナにかかると、発症までの閾値が大きくあがる。いわゆる「免疫が高まる」です。欧州では、感染爆発をへて、多くの人がコロナの霞を吸って、免疫が高まったのでしょう。それで収束傾向が見えた。

日本では、どういうわけか、発症までの閾値が欧米人より、もともと高かったように思えます。つまり、欧米では発症するレベルのウイルス量でも、日本人は撃退できた。その理由が何なのかはファクターXで、BCGはひとつの仮説ですが、いずれ解明されるでしょう。

アメリカは、まだ第一波がおわっておらず、もうすこし感染が蔓延したのち、自然収束する方向になるのではないかと考えています。ただ人命の損失は減りません。

なお、まだ感染拡大が続いている、ロシアやブラジル、インドなどの国もありますので、世界全体でみると予断は許しません。

日本に関してですが、おそらく3月の帰国者が入ってきたあたりで、微弱な感染が広がっていたのでしょう。ただし、日本では2つのファクターで、PCR陽性や発症までに至る数はすくなかった。

1つめは、発症までの閾値が、もともと高かった(いわゆるファクターX)。

それでも、感染者の飛沫を直接吸い込んだり、キスなどの肉体接触があれば、閾値を飛び越えて陽性になってしまいます。日本では、生活習慣などにより、そうした接触事態がすくなかったというのが2つめの要因と推測します。

欧米では双方がなかった。発症までの閾値も低く、接触機会が多かったので感染爆発したのだろうとおもいます。

日本においては、若い人は普通の生活でいいとおもいますが、当面は感染が蔓延している場所や交友関係を避けて、飛沫を防ぐためにマスクを着用するという自衛しかありません。また医療機関では細心の注意をする必要があり続けるとおもわれます。

最後に封じ込め国についてです。マカオ、香港、ベトナム、タイ、NZ、ハワイ州、韓国といったところが代表的な封じ込め成功(または準ずる)地域です。

これらの国は、他国が収束するまで待っていればよいでしょう。収束した国から渡航を再開し、それまでは自国経済をフル稼働すればよいでしょう。また、自国民の免疫が弱いままだと、ウイルス再輸入でそのまま第1派になってしまうので、そこは工夫が必要です。そのあたりの作用が解明され、コロナを撃退するための防御線をはれればよいでしょう。ワクチンなりができればベストです。

第2派ですが、以上の仮説がただしければ、無い、とおもいます。ただし、変異ウイルスがくれば話は違います。免疫が効かないような変異となると、もうそれは別個のウイルスですから、第二派というより、SARS、MERS、COVID19につづく、新しいウイルスということになるんでしょう。ここのところ10年おきにきてますから、2030年に再来してもおかしくはありません。

次に、各国の成績表です。

封じ込め国は、最も安いコストで済みました。人命も経済も守りました。封じ込め国のなかには、ロックダウンせず、給付金などもしてないところもあり、そういう国ではトータルの対策費用は数十億円程度だったかもしれません。

欧州、アメリカは、人命的にも経済的にも、最悪の費用を払ったと言えます。

日本の成績はどうでしょうか? 日本では人命はかなり守られましたので、欧米化からみれば「優」ですが、アジア封じ込め国と比べると、最も死者をだしてしましました。

経済的には欧州並の大打撃で、落第でしょう。数十兆円規模のマイナスです。

DP号が終わったあたり、当初クラスタ班が活動し始めたあたりで、明確に封じ込めを行えば、特に日本では免疫の閾値が高かったことも合わせて考えると、感染が広がるルートは限定的であり、封じ込めはかなり容易であったと推測されます。仮に、クラスタ班に十分な人員と法律とITが揃っていれば、その後感染が拡大することもなく、緊急事態宣言も、自粛も、給付金もすべて必要がなかったといえます。

ということで、日本の評価ですが手放しで成功とは言えません。ただ、人命が欧州のようにならなかったことだけは良かったです。

さて、今後の日本です。日本は、もうお金は失われてしまったあとですし、初期消火のフェーズは遠くすぎ、緊急事態宣言時の封じ込めの機会もスルーしました。よって、いまから日本が封じ込めしても、数十兆は帰ってきませんし、そもそも法整備とクラスタ班の能力増強なしに封じ込めはできません。したがって、いまから封じ込める意義も必要性はないと思います。ただ、防疫体制はどうでしょうか。また10年後に違うウイルスが来た時、同じように結果オーライですむとは限りません。

ずっとマクロの環境を書いてきましたが、最後に個人の話です。

マクロと個人では捉え方はちがいます。たとえ、発症までの閾値がたかまったとはいえ、依然として、直接にウイルスを大量吸引したら、どんなに閾値が高い人でも、発症してしまうと考えられます。

そして、発症すると重症化しかねない病気ですから、年齢によりリスクの捉え方にもよりますが、個人としては気をつけるに越したことはありません。若い人は死ににくいにしても、肺に後遺症がのこったり、嗅覚・味覚が失われたりするとQoL的には打撃が大きいです。死なないから良いというものではないでしょう。マクロ環境は最悪の事態を免れましたが、病原性が下がったわけではないとおもいます。罹れば厄介です。病期そのものへのガードを下げてはいけません。

以上です。コロナについては、謎めいたところも多く、専門家でない素人がその病理や免疫についてああだこうだいっても、あくまでゲームにすぎません。これらの作用をすべて解明できたらノーベル賞取れるくらいでしょう。

ですので、コロナ当てクイズで、他人を攻撃したり、中傷しても、なんらの生産性もありません。個人としては、ベトナムなどに引っ込んで、ビーチでくつろぎながら、緩和マネーの泡銭で膨張した株や仮想通貨などで安全地帯から資産形成をするのが賢いとおもいます。コロナ当てクイズの生産性は不毛の一言につきますが、私の投資の成績は好調です。

以上、ベトナムからです。

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